栄養かわら版

ブリ~栄養かわら版♯186~

ぶり

ブリは温帯性の回遊魚で日本各地の沿岸に分布しています。成長に伴って呼び方が変わる出世魚で、その呼び方は関東地方ではワカシ(15cm)→イナダ(40cm)→ワララ(60cm)→ブリ(1m)、関西地方ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリと呼ばれることが多いようです。養殖のものは一般的にハマチと呼ばれています。

ブリの栄養・効果

良質なたんぱく質と脂質が豊富に含まれています。ビタミンにおいても、B1、B2、D、Eを多く含みます。特にビタミンDが多く含まれ、体内でカルシウムが吸収するのを助ける働きをします。鉄分も豊富に含まれていて貧血に効果があります。これらのビタミンやミネラルは、特に血合いの部分に多く含まれます。 脂には不飽和脂肪酸のIPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています(とくに養殖物のハマチは、イワシを餌にするので多く含む)。IPA、DHAには血中コレステロールを下げる、動脈硬化を防ぐ、脳細胞を活性化する、血栓の発生を抑えるなどの効果があります。不飽和脂肪酸は酸化されやすいのですが、ブリはこれを防ぐ効果のあるビタミンEを含んでいます。また、強肝作用や脱コレステロールに役立つ話題のタウリンも豊富に含まれています。

ブリの選び方

一尾まるごとを選ぶとき
・身がしまって尻尾がピーンとしているもの
・背の青い部分、黄色の縞がはっきりしている
・腹が白いもの
切り身を選ぶとき
・血合いが濃いもの
・白身の肉が光っているもの
・パックに水がたまっていないもの

ブリ大根の作り方

ぶり大根
【材料(2人分)】
ブリ 2切れ
大根 1/4本
しょうが 1片
絹さや 適量
だし汁 1/2カップ
1/4カップ
しょう油 大2
みりん 大2
砂糖 大1
ぶり大根

作り方

  • 大根の皮をむき、厚さ1.5~2cmの半月状に切る。
  • 大根を米のとぎ汁で約15分間やわらかくなるまで下ゆでする。
  • ブリは熱湯で湯通しする。
  • 鍋にだし汁、酒、しょうゆ、砂糖、みりんを入れ煮立たせる。
  • だしが煮立ったらブリ、臭み取りのスライスしたしょうが、大根を入れ、落としぶたをして約15分間弱火で煮つめる。
  • 盛り付けたら、茹でた絹さやを飾って完成。